新郎さまは3兄弟の末っ子でした。
新郎さまが高校生のときに、他界されたお父様。
それからずっと、1人で3兄弟を育ててこられたお母様。
そんなお母様への感謝の想いを、どこかで表してほしかったんです。
「新婦お手紙だけでなく、新郎からも手紙を読みませんか?」
私からのその問いかけに、
「絶対いやだ!恥さらしになる!」
恥ずかしさから、NGを出されてしまい、だけどきっとどこかで!と思っていました。
お二人との前日リハーサルの際、
「新郎謝辞って、何言ったらいいん?」
新郎さまからの問いに、待ってましたとばかりに
「ゲストの皆さまへの感謝と、これからの夫婦としての誓いです。
それから、お母様への感謝の気持ちも、絶対!入れてください。」
と、お伝えしました。
そして本番。
司会の「パーティーの締めくくりと致しまして、新郎よりお礼のご挨拶です」
に続き、新郎さまにマイクを手渡しに行きます。
マイクを渡す時に、一言。
「ぜひ、お母様への気持ちも」とお伝えしました。
ゲストへの謝辞が一通り済んだあと、
くるっと振り返った新郎さまは、まずは新婦ご両親へ、
「僕が彼女を幸せにします」
そしてご自身のお母様へ
「ばか3兄弟を育ててくれてありがとう。これからみんなで、たくさん、楽しい思い出をつくりましょう」
涙をボロボロ流しながら、大きな声で、そう言ってくださいました。
ちゃんと考えてくださってたんですね。
その横で、新郎のお兄様2人が大泣きしていたのは、言うまでもありません。
そして来月は、なんとその新郎家いちばん上のお兄様が、アムボエルで挙式予定!
今度はどんな風に、想いをつたえられるのでしょうか…
三男ご夫妻にお会いできるのも、楽しみにしています!
プランナー佐田